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イタリアで織機にシバタ製針のメリヤス針が!海外で想定外の問題とは?和風総本家

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有名ブランドが軒を連ねるイタリア・フィレンツェ。

そんなファッションの街で、奈良の老舗工場であるシバタ製針メリヤス針が大活躍!!
 
 
高品質の製品を生み出す為には織機の心臓部である針の精度の高さが非常に重要!
 
 
ニット生地の機械編みには「メリヤス針」という特殊な針が使われていて、繊維産業が盛だった頃は、国内に多くのメリヤス針専門メーカーがありました。
 
 
厚さ1ミリ未満の針先に技術の粋を凝らしてしのぎを削っていたのですが、国内での繊維産業は衰退の一途をたどりメリヤス針の国内需要は激減!
 
 
多くのメーカーが廃業する中、奈良県葛城市の「シバタ製針」は海外進出で活路を見つけます。
 
 
ファッション大国、イタリアでその存在は絶大です。

今回は、世界の誇る日本の製針技術によって製造されるメリヤス針とシバタ製針について追ってみます。

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シバタ製針株式会社の会社概要

【代表取締役社長】:柴田 健司
【創 業】:1925年 ( 大正14年 )
【所 在 地】:〒639-2143 奈良県葛城市南道穂137
【TEL】:0745-69-2281 ( 代表 ) FAX:0745-69-5400
【資 本 金】:4,000万円
【従業員数】:65名
【事業内容】:
  1.メリヤス用編み立て針、および付属品の製造販売
  2.インターネット・マルチメディア関連事業 (一般第二種電気通信事業者 E-15-2320)
  3.不動産賃貸業
【主な仕入先】:
  (株)特殊金属エクセル、日立金属(株)、エムアールティ株式会社
【主な取引先】:
  グンゼ(株)、 (株)GSIクレオス、 クラボー(株)、 オーミケンシ(株)、 フジボウ(株)、 日清紡(株)、   シキボウ(株)、 片倉工業(株)、 その他有力ニットメーカー各社

シバタ製針の職人気質

シバタ製針が製品を作る上で大切にしていることは常に改良を続けることといいます。

モノづくりは、改良をやめたら止まってしまうため、新しい『超繊維』なども出て来た場合、目に見えないようなわずかな改良を何度も重ねているそうです。

10回や20回ではなく、何百回と改良を重ねていくことが大切だといいます。
 
 

メリヤス針製造工程は

メリヤス針はプレス機で大まかな形を造ってから、工具で削って形を整えます。

冷間鍛造というたたいて成形する工程の後、針の先の方に切り込みを入れてパーツを取り付けその後、焼き入れや検査を経て出荷されます
 
 
機械的な検査もあるそうですが、一番重要なのは職人の目利き。
 
 

0.1ミリ以下の違いは初めのうちは目でみたところで分からないのですが、長く続けていると頭の中の目で見られるようになるそうです。目で見て確認するのが一番確実なのだそうですね。
 
 
さらに、シバタ製針の技術力の神髄は、通常は厚さ0.4~5ミリの針を0.2ミリで作ってほしいと言われたとき、メリヤス針メーカーの責任として、作らないわけにはいかないという思いによって完成させてしまうところです。
 
 
実際には開発に1年もかけ、材料や加工のための工具も全て一から作った上で、針の先の部分のパーツ問題や強度なども全てクリア。

メイド・イン・ジャパンのブランド力を確立します。

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シバタ製針の技術力とは

針に糸が触れる内側の部分に特別な研磨加工を施すことで、糸への抵抗を減らしたメリヤス針「特殊研磨針」の製造技術が特質的です。

 
 
最新の「超繊維」と呼ばれる伸縮性のある極細の繊維を編むため、国内アパレルメーカーの要望を受け、約7年前に開発しています。
 
 
細く柔軟性の高い繊維は、針との摩擦によって切れやすくまた、摩擦が大きいということはそれだけ機械に負荷がかかるため、製造段階でのトラブルも多くなるそうです。
 
 
特殊研磨針は、繊維にかかる抵抗が通常のメリヤス針よりも小さいため、生地を編むときのトラブルを減少させることができるそうです。
 
 
以前は針を購入したメーカー側が約1週間かけて「ならし縫い」をして針の抵抗を減らしていたのですが、シバタ製針の特殊研磨針はその手間が不要ですぐに使用できるというメリットがあるんですね。
 
 

シバタ製針高品質支える誇り

シバタ製針が製造するメリヤス針は長さ4~18センチ、厚さは0.2ミリからと多岐にわたり、数は3000種類ほどあります。
 
 
機械編みで生地に違いを出すには、針を変えるのが最もコストがかからないんです。
保温性や伸縮性に優れた超繊維に対応した針の注文も増えていて、各メーカーの要望に応え続けた結果が膨大な種類になったという事ですね。
 
 
シバタ製針の針の精度は1000分の5ミリとわずかな誤差も許されない中、0.2ミリほどのパーツの表面をより滑らかにするなどの特別な加工を施しています。
 
 
機械は使うが、全て人が動かして目視し、できを確認する。労力に見合わないこともあるというが、シバタ製針は「難しい要望に応えることが、日本に残るメリヤス針メーカーとしての責任」と話します。

シバタ製針の柴田社長は

「うちがさじを投げたり、半端な仕事をすれば日本のモノづくりの信頼を損なう」

と話す姿に昔ながらの職人気質が伺えますね。
 
 
しかも、近年は生産管理の効率化を進めていて、ほぼ「残業ゼロ」。

職人の気質を残しながらも変えるべきところは変える姿勢に、これからの日本のモノづくりの在り方を示しているのかもしれません。

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海外では想定外の問題も

海外企業の取り引きには想定がの問題が発生することがあるそうです。

「海外の工場で、予想以上のスピードで針が摩耗するという事例が発生したのです。
糸に砂ぼこりが付いていたことが摩耗の原因です。
海外の工場では空調が無く窓が開いていて、さらに工場周辺は舗装されていません。
そのため、外の砂ぼこりが付着した糸で編んでいたのです。研磨剤で研磨しながら針を使っているようなものですから、予想以上に早く摩耗してしまいます」

環境が変われば、想定外の新たな問題が発生する。
日本では起こりえなかった問題が海外では起こるということを表しています。

また別の問題として、

「トラブルが起きるのが海外だと、現地事務所などありませんから、迅速に対応が出来ない。そのことで悪い噂がたってしまうリスクがありました。そのため現地では力のある販売代理店を見つけることが大事ですね」

また、商標登録の問題もあって、一部の国では『SHIBATA』ブランドの商標登録(第三者による抜け駆け出願)がされ、その対応にも苦慮されているという。

このような抜け駆け出願に対しては現在、異議申し立てを行っているといいますが、海外進出にも様々なリスクがあるようです。

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メイド・イン・ジャパンのブランド力

最後にシバタ製針の柴田社長は、「ジャパン・ブランド」の魅力についてこう語った。

「メイド・イン・ジャパンというものは、我々が思っている以上に凄いブランドなのです。例えばインターネットから注文があって、当然のように前金を頂くわけです。ある時、インドのお客様が来日された時に、『よくインターネットだけで、会ったこともない当社にお支払い頂けましたね』と言いましたら、『日本の会社だから(前金でも)大丈夫。他の国の会社なら、絶対に前払いはしないよ』と言われました。商品の品質だけではなく、日本もしくは日本の企業に対する信頼が非常に強いことを感じました」

今後については、これまで築いてきた『SHIBATA』ブランドを活かして、海外企業との技術面や販売面でのパートナーシップを締結し、より戦略的に海外展開の次のステージへと進んでいきたいそうです。
 
 
50人ほどの規模の工場で、奈良から世界に挑戦し続けるシバタ製針。
 
 
世界トップクラスの技術力と3000種類の豊富な品揃えそして、高い品質とメイドインジャパン・ブランドの力を活かして今後も、さらに海外で活躍してゆくことでしょう。


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